東北視察は「観光旅行」倉敷市議15人に旅費返還命令

2009年2月18日 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090218-OYO1T00242.htm?from=main3

 岡山県倉敷市議15人が2006年に行った東北地方への視察について、政務調査費から旅費計162万円が支払われたのは「目的外の支出」として、「倉敷市オンブズマン」(三宅毅代表世話人)が市長を相手取り、15人に全額返還させるよう求めた訴訟の判決が17日、岡山地裁であった。近下秀明裁判長は「行政視察に名を借りた観光旅行だったと言わざるを得ない」などとし、請求通り全額の返還を命じた。

 判決によると、当時、同じ会派だった15人は06年8月25〜27日、山形、秋田県などの観光施設や行事を視察する際の旅費に政務調査費を充てた。

 近下裁判長は「施設の視察はわずか30〜40分程度だったが、花火大会の観覧には2時間をとっていた。視察後の報告書の内容は、ガイドブックなどから記載可能な程度だった」と述べた。


倉敷市議の視察、観光旅行と認定 市に160万円返還請求命令
2009/02/17 20:26 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021701000705.html

 岡山県倉敷市議が公費で旅行した東北地方への視察の実態は観光旅行だったとして、倉敷市オンブズマンが当時の議員15人に計約160万円を返還させるよう伊東香織市長に求めた訴訟の判決で、岡山地裁は17日、「行政視察に名を借りた観光旅行だった」として、全額を返還請求するよう市長に命じた。

 近下秀明裁判長は「観光名所を転々と巡るパック旅行と同じ」と指摘。「視察先の具体的な調査が行われた形跡は全くない」と述べた。その上で市議による視察は「故意による不法行為をも構成する」とした。

 判決によると、一行は2006年8月、秋田県山形県を訪れ、武家屋敷などの観光名所を巡って花火大会を観覧。最上川下りなどに参加した。

 伊東市長は「主張が認められず残念。判決を詳細に検討し今後の対応を考えたい」とのコメントを出した。

市長のコメントは、この視察は正当なものだったと認識しているということでしょうか???

裁判所の「故意による不法行為をも構成する」との見解は、この視察が相当悪質なものであるということでしょうね。