京都市が祇園”小路”条例、道幅そのまま建て替えOK

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060306p302.htm

お茶屋などが軒を連ねる京都・祇園の景観を守ろう、と京都市は今春、細い通りに面した現状のままでも建て替えができる全国初の条例制定を目指す。これまでは通りから後退させて建築しなければならず、「風情が損なわれる」との声が観光客や地元から寄せられていた。今後、先斗町(ぽんとちょう)などでも同様の条例づくりを進めたいという。



建築基準法では4メートル未満の道路に接している場合、道路の中心線から2メートルの位置まで敷地を後退させるのが原則。しかし、国は2003年、密集住宅地の建て替えを促すために、自治体が条例で防火対策などを定めれば、建て替えを認めた。翌年、歴史的な町並みの再生にも適用されるようになり、市が条例案を2月議会に提案。今月17日に可決される見通し。