民間人登用し府のかじ取り=50人程度を想定−橋下大阪知事

時事ドットコム 2009/01/27-07:31 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009012700107

 大阪府橋下徹知事は26日、就任から来月6日で1年を迎えるのを前に報道各社のインタビューに応じた。知事は「私と同じ価値観を持つ人に入ってもらい、方針決定する仕組みをつくりたい」と述べ、2009年度から民間人を登用して府のかじ取りに当たる意向を表明。人数については「50人近くをイメージしている」と語った。
 橋下知事によると、民間人を加えた府の「戦略本部」を09年度に設置。府政運営の基本方針をここで定める。また「目の前の利害関係者に軸足を置いている職員と私は価値観が違う」とし、「府政の決定と執行を分ける。(戦略本部の定めた)方針に従って各部が執行する仕組みにする」と説明した。 
 民間人登用は「新規採用を控えてでも考えたい」とも強調。10年度以降、新規学卒者の採用を抑制する考えも明らかにした。
 09年度予算については「(10年間続いた)赤字を脱却できる」との見通しを示した。景気悪化で府税収入は大幅に落ち込む見通しだが「財政再建案に基づく08年度の予算執行で生まれる余剰金を使って穴埋めする」と説明した。
 また、太陽電池工場などの立地が相次ぐ大阪湾岸を「新エネルギーの供給拠点と位置付ける」と表明。「大阪が供給を担うという、象徴的な施策を考えたい」と意欲を示した。

 うちの会社は部制ですので、これと同じように部長を非常勤特別職で構成することを考えたことがあります。
 もちろん、ぺいぺいのこのような意見は通るはずもなく、表立って主張したことはありませんが、橋下知事に実現してもらいたいです。
 「府政の決定と執行を分ける。」、賛成です。職員はどうしても保身的になりやすいので、”決定”には自由にこれを行える人がつくべきですし、また、官僚主導の行政運営を替えることができるものと思います。
 まさに、アメリカのようですね。

ほかにも、
橋下知事、外部人材を積極任用へ 「総合府民部」の新設表明
共同通信 2009/01/27 05:05
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012601000925.html

 27日で当選1年となる大阪府橋下徹知事は26日、府庁で報道各社のインタビューに応じ、2年目の課題について「組織強化。自分と同じ価値観を持った人たちに組織に入ってもらい、決定や判断をしてもらいたい」と述べ、府政の意思決定にかかわる役職に、20−30人程度の外部人材の任用を進める意向を明らかにした。

 府政のかじ取り機関として構想中の「戦略本部」について「行政組織は外部人材を拒む。僕と同じ問題意識を持って、府政を改善してくれる人を入れて強化したい」と話し、府庁職員と外部人材との議論の場として位置付ける方針を示した。

 2009年度から情報発信強化のため、イベントや広報戦略などを統括する「総合府民部」の新設も正式に表明。「府がやっていることを意識してもらうための中核部隊。大阪府庁が府民に支持されるかどうかは総合府民部にかかっている」と期待した。

 また「今の組織は軸足の置き方が目の前の利害関係者になっている。僕が軸足を置くのは府民。合わせてほしい」と職員に意識改革を求めた。

 知事は選挙で選ばれながら、知事交代に伴って府庁幹部を入れ替える政治的任用ができないことに触れ「憲法改正して自治体組織の在り方を改めないと、府民感覚が注入されない」と指摘した。

 府庁を「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)に移転する構想については「変化を見せなきゃいけない」と意欲を示した。

 当選から1年たった感想を問われると「長くもあり、短くもあり。いろいろありすぎたが、まだ振り返る時期でもない」と淡々と語った。