「第2役場」発足 町民雇い業務委託 福島・矢祭町

朝日 2009年2月5日16時16分
http://www.asahi.com/politics/update/0204/TKY200902040318.html

 福島県矢祭町が、町の業務を大幅に委託する外部組織「第2役場」をつくり、新年度からスタートさせる。4日の町議会全員協議会で町が明らかにした。第2役場には住民票の交付といった窓口業務などを担わせ、町は政策立案など専門業務を担う。町職員を減らして人件費を圧縮する一方、第2役場には町民を積極的に雇うとしている。

 第2役場の名称は「一般社団法人やまつり公共サービス」。421ある町の業務のうち、住民票の交付や介護保険の受給者管理に関する業務など106を委託できると想定。町は条例の立案や公有財産の取得などに専念する。

 町は06年施行の自治基本条例で「団塊の世代の定年退職にも不補充で臨む」とし、現在65人の職員を50人台に減らすとしている。その一環として第2役場を検討していた。

 働く人は町民から新規採用する。4月のスタート時には元町職員らも移行し、町民数人も含め10人ほどにする予定。将来的には20人程度にし、町民も業務の中核を担う。採用する町民は嘱託を基本に継続雇用もする。

 町はこの取り組みで4年間に7600万円を節減できると試算している。

 合併特例等法の期限が迫ってきて、また全国的に合併話がにぎわしていますが、ほとんどのところが、「合併しないと市(町、村)が立ち行かなくなってしまう」としているのが気になります。
 矢祭町のように自立のための努力をしているのでしょうか?
 当社も合併しましたが、行政の体制や自治そのものがよい方向に行っているとは到底思えません。社内は縦割りが強くなってしまい、周辺地域は見捨てられがちです(一部の職員が「山間地に住んでいる人は街に出てこい。出てこないやつが悪い。山間地の行政投資の効率が悪いところにはお金をかけられない。」といっています)。
 先日もNHKで智頭町を放送していましたが、住民がしっかり自分のまちの行政に参加することが必要ですね。