市長不信任案を提出 阿久根

2009年1月24日 西日本新聞朝刊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/72998

 鹿児島県阿久根市竹原信一市長(49)への不信任決議案を準備していた市議グループは23日、決議案を京田道弘議長に提出した。2月上旬にも招集される臨時市議会で可決の見通し。その場合の対応について竹原市長は同日、「解散して議員を刷新するチャンスだ」と述べ、議会解散の意向をあらためて示した。

 不信任案では、竹原市長は(1)市報で議員を誹謗(ひぼう)中傷し、市政を私物化(2)教育委員任命を議会が2回否決した人物を教育総務課長に採用したのは人事権の乱用(3)インターネットのブログ(日記風サイト)で「最も辞めてもらいたい議員は」と投票を呼び掛けるのは議員を軽視し、選挙民を冒涜(ぼうとく)‐などと指摘。議会制民主主義の否定につながると非難している。

 不信任決議案は議員数の3分の2以上が出席した上で、4分の3以上の賛成で可決される。市議15人のうち反市長派12人がそろって賛成すれば、可決される見通し。

 提出者のうち木下孝行市議は「竹原市長に市政を任せると、市民に迷惑をかける」と語った。市議会は28日に議会運営委員会を開き、臨時議会の開催を決める予定。議長が市長に招集を求めると、20日以内に議会を開かなければならない。