阿久根市 2月6日に臨時議会 竹原市長不信任案採決へ 議員定数削減も提案

2009/01/29付 西日本新聞朝刊
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 阿久根市竹原信一市長は28日、記者会見し、2月6日に臨時市議会を招集、議員定数を現在の16から12に4削減する条例改正案を提案する意向を明らかにした。市議会側は、その臨時会で竹原市長に対する不信任決議案の審議を求める見通しで、不信任案の採決は2月6日に行われる見込みとなった。

 一方、市議会の議会運営委員会は28日、竹原市長に反発する市議グループが提出した不信任案を審議する臨時会の開催を全会一致で決めた。これを受け、京田道弘議長は同日、竹原市長に臨時会の招集を請求した。

 市議会事務局によると、非公開であった議運では特に意見もなく、臨時会開催が決まったという。京田議長から文書で臨時会招集を求められた竹原市長は「歓迎する。ぜひ(不信任案を)可決していただきたい。(その場合は)解散して議員を入れ替えたい」と話した。

 2月6日の臨時会では議員定数削減案と不信任案が付議される見通し。その場合、定数削減案と不信任案は「通常、不信任案が優先される」(議会事務局)という。

 このため、不信任案が可決されれば「不信任された市長の提案を審議する必要があるのか」との意見が出ることが予想され、定数削減案の取り扱いは不透明。ただ、竹原市長は「議会が定数案を審議しなければ否決したのと同じ」と強気な姿勢を崩さなかった。